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二流体モデルは化工プロセス中に現れる噴霧やキャビテーション,沸騰,蒸発,油と水の混相流等の現象を解析するために古くから用いられてきた手法で,計算格子毎に二相に対応する2つの速度場ベクトルをもつモデルである。計算格子サイズよりも小さな気泡や液滴を扱いながら相変化という非平衡状態の定常状態を現実的な計算時間で求めることができる,大変優れた繰り込みのモデルである。 一方,粉末積層タイプの金属3次元造形は,10~100μm直径の真球に近い形をした合金の粉を100μm程敷き詰め,レーザあるいは電子ビームといった高エネルギー密度熱源の照射により部分的に溶融凝固させる,という手続きをCADデータに基づく制御で繰り返しおこなうことにより,金属を形作る方法である。金合金の種類や粉の粒径分布,積層ピッチに応じて熱源のエネルギーや走査速度を適切にコントロールする必要があり,プロセス条件はレシピと呼ばれて装置製造メーカが高額なノウハウ売りをしている。 レーザ熱源としては,波長1.07μm(赤外),ビーム直径100μm,出力50~400W程度のものが一般的に用いられている。波長1.07μmの光に対する金属の吸収率(10~40%)を...
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