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化学プラントにおいてはポンプや電動機など多数の動機器が稼働しており,その健全性の維持がプラントの安全・安定操業に不可欠である。設備の稼働率を保ちつつこれらの保全を確実におこなうためには,機器の寿命把握に依拠した計画的な保守が必要であり,状態監視に基づく予知保全の実施が求められる。大規模な化学プラントでは対象となる動機器の数も膨大であり,これらの状態監視にかかる点検コストの削減が欠かせない。たとえばある石油化学コンビナートでは1万機を超える動機器のうち約5千機が定期振動診断の対象であり,その測定ポイントは2万点を超えることが報告されている1)。小規模の化学プラントにおいても,動機器の比率が高い分野ではそれらの適切な保守がクリティカルであり,振動計測の自動化・オンライン化による傾向管理を低コストで実現することが求められる2)。 近年,より強力になったサイバー空間のコンピューティング資源と物理空間を結びつけるインターフェースとして,様々なモノにセンシング機能と通信機能を与えて情報ネットワークに接続するIoT(Internet of Things)の概念が提唱され,収集された大量のデータを使って新たな価値の創出や生...
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