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2020 Vol.84 No.8 特集

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特集 フラックス法:過飽和を駆動力とした結晶成長

特集 不凍タンパク質(AFP)による過冷却安定化技術

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特集

意外なところで役立つ過飽和,過冷却,過熱状態の理解と応用
細胞・組織・食品を新鮮な状態で保つ技術
~Cells Alive System(CAS)とは~

 凍結保存技術は,細胞,組織,食品などに幅広く利用されており,多忙な日常生活を送る現代の私たちになくてはならない存在である。近年,冷凍食品は新しい道に進もうとしている。今後,高齢化と労働人口減少の一途を辿る日本において,宅配サービスや大量調理の現場での利用,フードロスの削減等,様々な問題への打開の一手となるだろう。冷凍技術の向上は,食品の長期保存に限らず,細胞や組織の凍結保存を始めとする医療分野でも有用性を示してきた。  一方,フォーブスの記者からは「米国の実業家であるクラレンス・バーズアイ氏が急速冷凍技術を開発してからこの約100年間冷凍技術はまったく進化していない。ただ温度が-30℃・-40℃・-50℃・-60℃と変化してきただけで,それ以上の革新的な進化(技術進歩)は見られない。」と言われているのも事実である。  人類史上類を見ない人口増加と世界規模の異常気象が頻発する現在こそ,限りある資源を有効活用するために,新たな技術の開発が必要である。私たちは,急速冷凍技術ではできない,細胞を生かすという新しい技術開発を目指し,「CAS(Cells Alive System)」という独自の複合型エネルギーの利用技術...

大和田 哲男
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大和田 哲男

Technology to Keep the Freshness of Cells, Tissues, and Food Fresh ~What Is the Cells Alive System(CAS)~

Norio OWADA

  • 1962年 都立上野高等学校卒業

  • (株)アビー 代表取締役社長

奥田 華奈
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奥田 華奈

Kana OKUDA

  • 2018年 武庫川女子大学大学院生活環境学研究科食物栄養学専攻卒業

  • (株)アビー

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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