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2020 Vol.84 No.8 特集

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特集 細胞・組織・食品を新鮮な状態で保つ技術
~Cells Alive System(CAS)とは~

特集 寒冷下における軽油中の長鎖n-パラフィンの結晶化と低温流動性向上剤

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特集

意外なところで役立つ過飽和,過冷却,過熱状態の理解と応用
不凍タンパク質(AFP)による過冷却安定化技術

 不凍タンパク質(AFP:antifreeze protein)は過冷却状態を安定化し,水の凝固点を降下させる天然物質である。最初のAFPは1969年に南極海に生息するノトセニア科の魚類から発見された。一般的な真骨魚類の体液の凝固点が-0.7℃であるのに対し,海水の凝固点はおよそ-1.9℃である。AFPはこの差を埋める働きをすると考えられている1, 2)。極海に加え,極地の森林,湖沼,土壌等に生息する耐凍生物の生命維持に大きく寄与しているのがAFPである。近年では,より低緯度の魚類,昆虫,菌類からも種々のAFPが発見されており,国内では北海道に生息するカレイ,ワカサギ,コムギ,担子菌,トビムシ等からAFPが見つかっている1)。  こうした生物種からのAFPの探索に加え,AFPの構造や凝固点降下の機構解明さらにはAFPを利用した応用技術など様々な研究が現在展開されている3, 4)。本稿では過冷却安定化のメカニズムを中心にAFPの特異的機能を紹介する。 ...

大山 恭史
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大山 恭史

Stabilization Technology of Supercooled Water by Antifreeze Protein

Yasushi OHYAMA(正会員)

  • 2006年 北海道大学大学院工学研究科博士後期課程(社会人)修了 博士(工学)

  • (国研)産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 主任研究員

津田 栄
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津田 栄

Sakae TSUDA

  • 1988年 北海道大学大学院理学研究科博士前期課程1年中退
    1992年 博士(理学)

  • (国研)産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 上級主任研究員

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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