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ここ数年,廃プラスチック(以下,廃プラ)に関連する事柄がテレビ,新聞等で数多く取り上げられている。 2015年頃から海洋プラスチックごみ問題が顕在化し,海洋に流出した廃プラによる野生動物の被害や観光業,漁業への影響以外に,最近では海洋で物理的・化学的な作用で微細化してできるマイクロプラスチックの悪影響について議論されている。それを踏まえ,東南アジア諸国に比べ廃プラ流出量が少ないとされるわが国でも,環境中に散乱し易い使い捨てプラスチックの削減や生分解性プラスチックの使用拡大の機運が高まっている。一方,中国では,以前よりマテリアルリサイクル(以下,MR)を目的として選別・破砕・洗浄された廃プラ(以下,廃プラ原料)を大量に輸入してきたが,MRする際に生じる環境・健康問題に対処するため,2018年初頭から廃プラ原料の輸入規制を強化した。これを契機に,今まで大量の廃プラ処理を国外に委託してきたわが国でも,国内処理を推進することの必要性が再認識されるようになった。そしてこれらへの対応と2018年1月に公表されたEUの環境保全と経済成長の両立を目指したプラスチックに係る資源循環戦略(サーキュラーエコノミー政策)に触発され...
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