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2015年のCOP21において「パリ協定」が採択され,世界共通の長期目標として・産業革命以降の温度上昇を1.5℃~2℃以内に抑え,今世紀後半に正味の排出ゼロ(脱炭素社会)を目指すこととなった。我が国では2030年までに2013年比で26%,2050年までに80%削減の目標を掲げていたが,最近,菅首相が2050年にゼロエミッションを達成するとの目標を掲げるに至っている。 2019年6月には経済産業省によりカーボンリサイクル技術ロードマップが策定された。また2020年1月に策定された「革新的環境イノベーション戦略」における「イノベーション・アクションプラン」では5つの重点領域が設置されており,その一つとして「カーボンリサイクル,CCUS(Carbon Dioxide Capture, Utilization and Storage)」が位置づけられている1)。 また,イノベーション・アクションプランを後押しするためのアクセラレーションプランの中の一つとして「ムーンショット型研究開発制度」が位置づけられている2)。本事業の中で,大気中から直接CO2を回収(DAC,Direct Air Capture)し,燃料や...
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