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全国地球温暖化防止活動推進センターの取りまとめによると,2018年には世界全体で約328億トンのCO2が排出されており,日本はそのうち3.4%にあたる約11.4億トンのCO2を排出している。これは中国,アメリカ,インド,ロシアについで5番目であり,日本は世界有数のCO2排出国となっている。また,2015年に開催された第21回地球温暖化防止会議(COP21)にて採択された「パリ協定」において,日本は2050年にCO2排出量を2013年比で80%削減することを目標として掲げた。さらに,菅総理大臣が2020年10月26日の所信表明演説で,『2050年までに日本の温室効果ガス排出をネットゼロにする』という発表をして話題になるなど,CO2排出削減に向けた取り組みを加速させている。 本稿では,CO2排出削減技術のうち,炭酸塩化と呼ばれる技術への期待の高さについて述べるとともに,コンクリートの強制炭酸化によるCO2固定に着想して著者らが開発した環境配慮型コンクリート『CO2-SUICOM(CO2-Storage and Utilization for Infrastructure by COncrete Material...
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