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2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により基礎物性に関係する国内外の学会も多くが中止またはオンライン開催となった。国内では,化学工学会第51回秋季大会(9月24~26日)がオンライン開催された。第1日目から第2日目にかけて基礎物性部会シンポジウムが企画され,2件の展望講演及び25件の一般講演があった。産業技術総合研究所・村岡氏の展望講演「一方向凝固法によるキネティックハイドレートインヒビターのメカニズム解明の試み」においては,天然ガス輸送効率化に向けた動的ハイドレート生成阻害剤(KHI)に関する結晶成長学的な実験結果が紹介された。防衛大学校・竹清先生の展望講演「イオン液体の複雑な高圧相転移挙動」においては,イオン液体を利用した新規高圧合成技術の実用化へ向けて重要な高圧力条件下における相転移挙動に関する最新の研究動向が紹介された。一般講演においては超臨界CO2中の溶質溶解度,ポリマーへのガス溶解度・拡散係数,分子シミュレーションなど多岐にわたる発表があり,オンラインという制約がある中においても活発な議論がおこなわれた。一方,第3日目にはCCUS(Carbon capture, utilization an...
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