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2020年の世界の1次エネルギー総消費量は，新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響により，前年比4.5％減少し，556.63 EJ（E＝exa（エクサ）＝1018）であった。これは，2009年以来最も高い減少率である。なお，石油，石炭，天然ガスの消費量は，それぞれ，173.73，151.42，137.62 EJであり，これら3つの化石燃料が1次エネルギー総消費量の83.1％を賄った。ここで，2020年末における石油，石炭，天然ガスの可採年数（R/P ratio）は，それぞれ，53.5，139，48.8年であった。 CO2の排出量は，世界全体で，322億8,400万トンであり，前年比6.3％の減少であった。 2020年の世界の石油消費量は，前年比で9.3％（910万バレル／日）減少し，2011年以来最低のレベルであった。2020年の平均原油価格は，41.84米ドル／バレルであり，2004年以来最低値であった。石油消費量の減少は，米国で最も大きく（－230万バレル／日），EU（－150万バレル／日），インド（－48万バレル／日）がそれに続いた。中国のみ，原油の消費量が伸びた（＋22万バレル／日）。原油生産...
Online ISSN : 2435-2292
Print ISSN : 0375-9253
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