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脱炭素社会を目指す世界的な潮流から，エネルギー分野では太陽光，風力，バイオマスなどの再生可能エネルギーに加え，水素利用（製造，輸送，電力化）の研究・開発が進められている。また，不安定な再生可能エネルギーをリチウムイオン電池などに貯蔵する研究も盛んにおこなわれている。 水素利用については，ボイラー，タービンで直接燃焼させて動力・電力を得る方法や，燃料電池から電力を得る方法がある。運輸分野では，EV，FCVの研究や開発が盛んにおこなわれている。特に近年では，自動車に加えて，鉄道への適用の実証実験，実用化が進められている。また，省エネルギーの観点から高強度鋼やアルミニウムなどの軽量材料の開発や適用の研究も進められている。 更に，カーボンニュートラルからカーボンネガティブへの探索がおこなわれており，例えば，EOR（Enhanced Oil Recovery：原油増進回収）を目的としたCCS（Carbon dioxide Capture and Storage：CO2回収貯留）の実証試験が北海道苫小牧市や新潟県阿賀野市で実施もしくは計画されている。またCO2を原料として化学品を製造するCCU（Carbon diox...
Online ISSN : 2435-2292
Print ISSN : 0375-9253
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