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山口大学工学部は,瀬戸内海に面した山口県宇部市にある。山口県には,化学工学に関係する多くの企業や全国有数の石油化学コンビナートがあるため,宇部市においても化学工学を比較的身近に感じることができる。工学部応用化学科は,化学に関連した幅広い分野(化学工学,物理化学,生物化学,無機化学,有機化学)を基盤として構成されている。化学工学関連講義として,必修2科目(化学工学Ⅰ・Ⅱ)と選択2科目(生物化学工学,プロセス設計学)がある。このうち,プロセス設計学は,実際のプロセスにおける化学工学の重要性について,企業の現役技術者の方々にも講義頂いている。3年生後期の学生実験の一部では,蒸留・吸着操作等,化学工学の単位操作を扱っている。当学科出身の大学院生の多くは,本学大学院創成科学研究科化学系専攻に所属する。当学科には,化学工学系研究室として,反応工学研究室とバイオプロセス工学研究室があり,筆者は前者を2004年から担当している(この間研究室の名称を変更している)。反応工学研究室は,中尾勝實教授(現 山口大学名誉教授)の生物反応工学研究室を前身としている。様々なスケールの現象に対して反応工学を基盤とした研究手法を適用することに...
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