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日本の材料開発およびプロセス開発はものづくり産業を支える重要な技術開発であり,これからも競争力を維持すべきである。しかし,材料開発とそれに伴うプロセス開発のスピードが益々高まる中で,ヒトの作業と勘・コツ・経験のみに依存する研究開発では,試行錯誤の回数に限界があることは自明である。一方で,自動実験・自律探索の実践は,マテリアル探索の分野で近年盛んにおこなわれてきており1-3),そのようなデータ駆動型開発手法を取り入れた日本流の手法が必要である。筆者らは,自律探索を粉体成膜プロセスに適用した「粉体成膜プロセス研究のハイスループット化のためのデータ駆動型粉体プロセスインフォマティクス」を2019年より推進してきた(図1)4)。データ駆動で,膨大なプロセスパラメータから最適なパラメータをハイスループットで探索するマテリアルズインフォマティクスのプロセス版である。本稿では,ロボットとベイズ最適化とを用いた自律探索を,固体高分子形燃料電池(PEFC;Polymer Electrolyte Fuel Cell)の触媒層の乾燥プロセスを題材に,これまで実践した事例を中心に紹介する。 ...
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