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水と油など,混ざり合わない2相の間の物質の分配に基づく分離法である溶媒抽出は,古典的な分離手法ながら,現代においても幅広く工業規模で用いられている重要な分離技術の1つである。その溶媒抽出分野の国際会議であるInternational Solvent Extraction Conference 2022(ISEC2022)が2022年9月26〜30日の会期でスウェーデン ヨーテボリにて開催された。ヨーテボリはスウェーデン第二の都市であり,石畳を行き交うトラムが映える美しい街である。学会会場であったチャルマース工科大学はヨーロッパでも屈指の名門工科大学であり,ISECの開催は1966年の第3回大会以来2度目である。 ISEC2022では,欧州を中心に世界各国から207名の参加者が集まり,日本からの参加は7名であった。会期中は毎日午前最初のセッションに基調講演(全5件)が設けられ,その後は4つの会場で口頭発表(計108件)がおこなわれた。最初の招待講演は,国際溶媒抽出学会会長のHans-Jörg Bart教授により“Droplet Mystery”という題目で講演された。ポスター会場では常時21件のポスターが掲載...
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