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粉砕,分級,混合,造粒などの粉体操作は,食品,医薬品,化粧品の製造プロセスのほか鉄鋼業,鉱業などほとんどの工業分野で用いられている重要な単位操作である。粉体装置は内部を観察することがほとんどの場合で困難であり,且つ操作パラメータも多いことから,実験を主体とした最適化には多大な時間やコストがかかるなど限界があった。シミュレーションを用いると装置内部を可視化でき,運転条件などを変えて計算することも容易であることから,メカニズムの解明や運転条件の最適化などに用いられることも一般的になってきた。粉体シミュレーションにおいて現在主流の解析手法は離散要素法(Discrete Element Method;DEM)である。DEMでは粉体を連続体として取り扱うのではなく,個別の粒子集合体として取り扱うため,粉体運動の詳細な観察を可能にするだけでなく,摩擦に起因する粉体特有の不連続な挙動を再現できるという他の手法にはない長所がある。ただし,構造や熱流体解析など空間格子を用いる方法と比較して計算負荷が大きいという短所があり,取り扱える粒子数に制限がある。一方,近年粉体プロセッシングで用いられる粒子サイズは微細化しており,サブミク...
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