※ 検索ワードを区切るスペースは半角でお願いします。
大気中の二酸化炭素濃度の増加は,地球温暖化,海面上昇,生態系の乱れなどの多くの環境問題を引き起こしている可能性があり,二酸化炭素濃度の増加に対する懸念が高まっている1)。二酸化炭素を固定し,大気中の二酸化炭素濃度を低減させる手法として,常温常圧の温和な条件下で,比較的低濃度の二酸化炭素を固定することができる生物学的固定法は,環境負荷の低い二酸化炭素固定法として注目されている1)。 近年,光合成をおこなう微細藻類と,光合成をおこなわない従属栄養微生物とを共培養することにより,二酸化炭素が希薄な大気雰囲気下においても,効率的な二酸化炭素の固定がおこなえる微細藻共培養系が注目を集めている(図1)。このような共培養系では,微細藻類と従属栄養微生物の間で酸素や二酸化炭素をはじめとする種々の代謝物産物を交換し合うことで,それぞれの細胞増殖能が向上すると考えられている2)。 ...
お気に入りから削除しますか?