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高校まで韓国で卒業し,大学から日本へ留学した私にとって最初に韓国との違いを感じたことは飲酒に対する年齢制限であった。私が韓国にいた時,お酒は19歳になる年の1月1日から飲むことができた。誕生日が違ってもその年に19歳になる人は全員飲むことができるので,今思うと少し不思議な気もする。しかし,当時はそれが私にとって当たり前のことだった。1月1日から皆お酒を飲めるようになるため,大学に入学すると同じ学科の先輩や同期との飲み会が開かれ,飲み会を通じて親しくなるのが一つの文化として位置づけられていた(早生まれは当てはまらないが)。一方で,日本は誕生日が過ぎて20歳になってこそお酒を飲むことができるので,大学に入学してもお酒を飲めない人が多かった。一見当たり前で大したことのない違いのように見えるが,大学生になると誰もがお酒を飲むことができると当たり前のように思っていた私にとっては大きな違いに思えた。自分にとって当たり前であることがそうでないことを初めて実感したからである。そして国によって違う飲酒に対する年齢制限はどのような基準で作られたのか気になり調べたところ,それらに通底する根拠は特にないことが分かった。考えてみれば当...
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