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2020 Vol.84 No.7 特集

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特集 化学メーカーにおける物性データの調査と活用

連載 プロセス制御におけるPID制御 - 基礎と応用
第4回 PID制御システム

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特集

プラントの設計・運転に役立つ!物性データの測定・推算・活用
地球温暖化係数の低い新冷媒の熱物性測定と状態方程式の開発

 エアコンや冷蔵庫などの冷凍空調機器において,内部を循環し,蒸発や凝縮を利用して熱交換器内で熱を移動させる重要な役割を担っているのが冷媒である。この冷媒としては,「フロンガス」と呼ばれていたCFC(chlorofluorocarbon)冷媒(塩素とフッ素と炭素から構成されるハロゲン化炭化水素:図1)やHCFC(hydrochlorofluorocarbon)冷媒(水素と塩素とフッ素と炭素から構成)が主流であったが,図2にまとめたように,1970年代に入ると,成層圏のオゾン層破壊問題を発端として,塩素原子を含むCFC冷媒やHCFC冷媒が地球環境破壊に関する悪者と考えられるようになった。そして,1995年末には「特定フロン」としてCFC冷媒やHCFC冷媒の生産が終了し,環境に優しい「代替フロン」としてHFC(hydrofluorocarbon)冷媒(水素とフッ素と炭素で構成)が登場することになる。しかし,地球温暖化が大きな問題となるにつれて,環境に優しいと期待されていた代替フロンさえも悪者となり,新たな次世代冷媒の開発が求められている。本稿では,最近登場してきた次世代冷媒候補物質で,炭素原子の二重結合を有するHFO...

東 之弘
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東 之弘

Measurements of Thermodynamic Properties of New Refrigerants with Low Global Warming Potential and Development of Their Equations of State

Yukihiro HIGASHI

  • 1986年 慶應義塾大学大学院工学研究科機械工学専攻博士課程修了

  • 九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)附属次世代冷媒物性評価研究センター(NEXT-RP) 教授

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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