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日本はパリ会議で2030年に26%の温室効果ガス削減(2013年度比),独自に2050年には80%削減(約10億t-CO2)を公約している。高効率発電,再エネ導入,エコカー,スマート住宅,CCS(Carbon dioxide Capture and Storage),水素利用などのビジョンは出ているが,あり得ない条件が想定されているものが多く,甘く見積もっても10億tの削減には至らない。研究者,技術者ならば十分理解していることである。科学技術だけでは80%削減達成は困難であり,ライフスタイル変革のような社会技術の融合が求められている。 図1の通り,人類は大量生産・大量消費によってGDPを拡大し,文化的健康的生活を確保した。物質的に豊かになったが,20世紀後半からその延長線上に幸福な未来社会が描けなくなった。車も電話もコンピューターも個人が一人1台を所有する過度な分散化社会となった。バーチャル空間での広範囲な繋がりは持てるようになったが,心と心が結びつくようなリアルな人間関係が失われた。大量のエネルギー・資源を消費しているにも拘らず,幸福感が得られていない。文化的健康的な社会を構築するためには一人あたり1万5...
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