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2020 Vol.84 No.8 特集

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特集 過飽和操作による結晶粒子群への品質の作り込み

特集 フラックス法:過飽和を駆動力とした結晶成長

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特集

意外なところで役立つ過飽和,過冷却,過熱状態の理解と応用
アミロイドからみたタンパク質の過飽和

 タンパク質は生体系に存在する機能性分子であり,その過飽和を理解することは,結晶作製と分子構造解析,細胞機能や疾病機序の解明,ならびに医薬品開発に有益である。タンパク質の結晶を作製するためには,過飽和溶液を調製することになる。一般には,急激に過飽和になるとアモルファス状の沈殿物が生じ,低濃度では線維性凝集物であるアミロイドが生成する(図1)1)。アミロイドを形成しないタンパク質の場合,過飽和環境において結晶が得られる。しかし,アミロイドを形成しやすいアミロイド性タンパク質は,飽和濃度(溶解度)よりも高濃度でもアミロイドを優先的に形成しやすく,結晶を得る実際の最下限濃度は必ずしも飽和濃度ではない。そのため,蒸気拡散法やハンギングドロップ法を試行錯誤的に用いているのが現状である。本稿では,アミロイド性タンパク質の過飽和の評価とバイオにおける過飽和の意義を考える。 ...

島内 寿徳
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島内 寿徳

Supersaturation of Amyloidogenic Proteins to Understand the Pathological Mechanism of Alzheimer’s Disease

Toshinori SHIMANOUCHI

  • 2005年 博士(工学)大阪大学

  • 岡山大学大学院環境生命科学研究科 准教授

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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