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バイオテクノロジーによる産業振興と課題解決を推進する「バイオエコノミー」戦略の策定が欧米を中心に世界各国で進んでいる。わが国では2019年6月に閣議決定された「統合イノベーション戦略」の中で人工知能,バイオ,量子技術が国として強化すべき3つの基盤的技術分野として掲げられた。政府が「バイオ戦略」を策定するのは実に11年ぶりの出来事であり,バイオ産業振興への機運が高まっている。本戦略では,バイオ素材やバイオ医薬品,機能性食品など9つの市場領域に対してバックキャスティングにより新規産業創出へのロードマップを策定することで,シーズ発思考からの脱却を目指す。また,同戦略はその基本方針の中に「国際拠点化・投資促進」,「バイオとデジタルの融合」を掲げている。 米国ではサンフランシスコやボストンにバイオデータを活用した機能性物質開発のための産業集積・拠点化が進んでいる。AIやロボティクス支援により,合成DNAや遺伝子改変微生物を作成し,化成品や医薬品原料などの提供を手掛けるGinkyo Bioworksや,Zymergen,Amyrisなどの量産開発支援ベンチャーが,多額の投資を呼び込んでいる。2019年にはImpossi...
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