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国内での発表では,化学工学会第84年会(2019年3月13~15日,東京)において,企業や大学の研究者,大学生・大学院生により9件の口頭発表と10件のポスター発表がおこなわれた1)。講演では,粒子合成への添加物の影響といった実用的な研究や,核化や粒径・形状・多形の制御といった基礎的な研究から,冷却晶析や貧溶媒添加晶析,共結晶など工業化を見据えた研究の発表がおこなわれた。 晶析技術分科会が2019年9月26日に開催した「秋の晶析技術分科会セミナー2019 in 北海道」では,Taylor vortex流の晶析技術への応用や,一般的な撹拌槽中での溶媒ベースの晶析によって再現可能な結晶固体の構造純度,工業晶析における結晶品質制御のこれまでについて,海外の大学の研究者から2件,企業の研究者から1件の話題提供があり,その後参加者による活発な意見交換がおこなわれた。特に,溶媒ベースの晶析による再現可能な結晶固体の構造純度に関しては,結晶化度や多形,化学量論比,粒径,晶癖などの固体結晶の構造純度を再現性よく達成するために,溶媒ベースの工業晶析が用いられている。しかし溶質や溶媒を形成している官能基間の分子間力が固体結晶の構...
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