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大気汚染改善を目的に世界的な排ガス規制強化が進められている。特に,自動車や発電所から排出されるガス中に含まれるNOxを高度に浄化するための触媒開発・システム開発が盛んにおこなわれている。わが国においても昭和41年に自動車の排ガス規制が開始されて以来,新短期規制,新長期規制やポスト新長期規制が実施され,自動車排ガスからのNOxのさらなる低減が図られている。とりわけディーゼル車からの排ガスに含まれるNOxに対しては炭化水素や尿素由来のNH3を還元剤とし,鉄や銅を担持したゼオライトを触媒に用いたSCR(Selective Catalytic Reduction)反応による浄化がおこなわれている。特にCuを担持したCHA型ゼオライト(SSZ-13やSAPO-34)が高いNH3-SCR反応活性を示すことから,最近では細孔径の小さいゼオライト(小細孔ゼオライト)が注目されている。一方,ゼオライトは高温/高温の水蒸気にさらされることにより構造中のAlが脱離するため,ゼオライトの永久劣化につながる。特にNH3-SCR触媒は反応中に高温の水蒸気にさらされるため,高い水熱安定性が求められている。ここでは,高い水熱安定性を有するN...
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