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ポリマー粒子は,電子ペーパーやインクジェット用の粒子,トナー用添加剤,光拡散フィルム,化粧品などの応用において大きな役割を果たしてきた。また粒子サイズがサブミクロンオーダーである単分散なポリマーナノ粒子は,体外診断ラテックス,薬物送達システムや液晶スペーサーなどといった高度な応用が期待されている1-4)。 従来のポリマーナノ粒子の合成には,乳化重合法がしばしば用いられてきた5)。しかし,これには界面活性剤や乳化安定剤が用いられており,環境への負荷やコストの増加,さらにはポリマーナノ粒子から界面活性剤を分離するための煩雑な過程が必要であった。また,ポリマーナノ粒子本来の特性がこれら添加物の存在により損なわれることも懸念される。そのため,界面活性剤や乳化安定剤を一切使用しない乳化重合法の開拓は社会的要請にもなっている1)。 本稿では,このような要請に応えるために著者らのグループで開発したタンデム式超音波乳化法を活用するポリマーナノ粒子の合成について紹介したい。 ...
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