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「持続可能な開発目標(SDGs)」は,2015年9月の国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」において掲げられ,各種情報メディアで見かける機会も多い。また,公的機関や企業の活動で触れられることも少なくない。化学工学会も2019年9月,『国連持続可能な開発目標(SDGs)に関する宣言-人々の「健康,安心,幸福」のための化学工学-』と題する札幌宣言を発表した。 一方,2016年のパリ協定に基づいて再生可能エネルギー導入が進められているが,SDGsもその導入に一役を買っている。本稿では,SDGsと再生可能エネルギーの関係ならびに現状についてまとめる。 SDGsは17のゴールとそれぞれのゴールに属する169のターゲット,さらに細分化された232(重複を除く)の指標からなる。再生可能エネルギーに直接関連するゴールはSDG 7(エネルギーをみんなに,そしてクリーンに)であり,ターゲット7.2「2030年までに,世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる」,およびその指標7.2.1「最終エネルギー消費量に占める再生可能エネルギー比率」が具体的に各国の達成度を示す値...
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