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新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延により,世界各国で都市封鎖や外出制限等の措置が講じられ,国内外のヒト・モノ・カネの流れは急速に減少した。あらゆる産業のグローバル化と集約化が進む中,エネルギーや資源の自立化・分散化の重要性を再認識させられる一年となり,再生可能な生物資源(バイオマス)の利活用への期待が一層高まっている。わが国では2019年に策定された「バイオ戦略」が更新され,バイオでできることから考え,行動を起こす「バイオファースト」の考えの定着が大目標として掲げられた。具体的なアクションプランとして,高機能バイオ素材やバイオ医薬品,機能性食品などの9つの市場領域に対して,新規産業創出に向けたロードマップが策定され,シーズ発思考からバックキャスティング思考への転換が促されている1)。また,同戦略では研究開発の加速に向け,バイオとデジタルの融合,国際拠点化や地域ネットワーク化の必要性を訴えるとともに,これらを促進する人材育成も基本方針に含めている。このような状況下,NEDOプロジェクト「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」が千葉大学の関実教授をプロジェクトリーダーとしてスタートした...
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