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2020年に発表された超臨界流体に関する研究及び技術開発に関する動向をまとめるために,分野を大きく5つに分類し,整理及び動向分析をおこなった。 国内で研究が開始されて半世紀以上経過している超臨界流体技術であるが,様々な分野で研究が継続的におこなわれている。臨界点を超えた「超臨界」状態だけでなく,大気圧下で沸点を超えた,飽和蒸気領域を含めた広範囲における反応までも守備範囲として研究される傾向が見られる。これは,従来の有機溶媒の代替溶媒として,水や二酸化炭素などクリーンな溶媒の必要性が高まっていることに起因すると考えられる。超臨界と言えば,“supercritical”であるが,特にバイオマスの分野では,そこまで到達しない“subcritical”(亜臨界)もしくは“hydrothermal”(水熱)などが重要なキーワードとなる。溶媒として見た場合においても,イオン液体も超臨界流体に類するもの,もしくは近しい比較対象として調査の対象となっている。そこで,調査の対象は,広義の「超臨界」に関わるものの現時点におけるトレンドを捉えることとした。 ...
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