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国内での発表では,化学工学会第85年会(2020年3月15~17日,関西大学)が,新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ中止となった。一方で,当初岩手大学で開催予定だった化学工学会第51回秋季大会(2020年9月24~26日)は,大会関係者の尽力によりオンラインにより開催された。この秋季大会では,[材料・界面部会シンポジウム]にて「結晶化現象および晶析操作の新展開」をテーマとした発表・議論がおこなわれた。本シンポジウムでは,企業や大学,高専,国研から計25件の口頭発表があった1)。20件の一般発表では,結晶化現象を理学的視点から検討するもの,従来法を違う角度で応用し新規法と呼べるものまで昇華させたもの,晶析操作の工夫により新たな展開を示したものなどがあり,いずれも将来の材料製造や医薬品製造などを視野に入れた,実践的な研究発表であった。また,2件の展望講演において,「高品質な結晶粒子群製造のための晶析操作設計の展開」の講演では,相図上の操作点の軌跡を設計し過飽和操作を戦略的に行う方法論と展望について,「高分解光学顕微鏡で見る氷結晶の表面融解」の講演では,高さ方向に原子レベルの分解能を持つ光学顕微鏡による表面...
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