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経皮吸収型製剤として利用されている剤形のうち,皮膚に貼付することで薬物を投与する「貼付剤」は,古来からの膏薬の歴史がある日本においては古くから親しまれてきた剤形である。特に,消炎鎮痛のために「痛いところに貼る」局所製剤としては,医療用医薬品から一般用医薬品まで,広く使用されている。ただし,薬物を皮膚から皮内深部の血管に吸収させて,体内患部へ送達すること,あるいは,全身へ行き渡らせることで作用する「全身性製剤」である「経皮吸収型製剤」は,TDDS(Transdermal Drug Delivery System)として,欧米で先行して開発されてきた。
これらの貼付剤は,現在,超高齢化社会の到来を迎え,更なるニーズの高まりを見せている。高齢患者において,経口剤を飲み込みづらくなったり(嚥下機能障害の発生),薬の飲み忘れも多くなったり(認知機能の低下)することから,経口投与による治療に積極...
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