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2022 Vol.86 No.7 特集

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特集

進化する反応場
CaH2を還元剤に用いた溶融塩中でのナノ構造合金の合成とその触媒応用

 合金とは,いくつかの金属元素からなる金属材料である。組成を適切に調整することで,構成金属元素単独より優れた物理的・化学的性質を示す合金を得ることができる。合金の表面は,単一金属の表面には現れない特異な電子密度・結晶構造を有していることから,新規機能材料として期待される。例えば触媒応用には,表面の拡大を目指し,合金のナノ粒子化が不可欠である。合金粒子取得に広く活用される物理的手法では,2,000℃近い高温合成のために,特殊な装置が必要であり,尚且つ,多孔質や層状といったナノ構造合金の取得が困難である。そこで筆者らは,新規に化学的手法を模索し,溶融塩中で強力な還元作用を示すCaH2により低温還元(600℃以下)する方法を見出し,高い比表面積を有するナノ構造合金を合成することに成功した1-14)。後述するように,難還元性金属酸化物(例えばY2O3)を原料としたナノ構造合金の取得に成功した。難還元性金属酸化物は熱的に安定なため,低温合成が難しく,意欲的な試みである。合金の構成金属として選択肢が拡大すること,低温合成により合金表面制御の可能性が広がることは,合金材料の活用において有意義である。本稿では,ナノ構造合金の合...

小林 靖和
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小林 靖和

CaH2-Assisted Molten Salt Synthesis of Nano-Structured Alloys for Catalyst Application

Yasukazu KOBAYASHI(正会員)

  • 2007年 東北大学 応用化学専攻 修士(工学)
    2014年 清華大学 化学工学専攻 博士(工学)

  • (国研)産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター 水素エネルギーチーム 主任研究員

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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