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近年,低炭素社会の構築が求められており,再生可能資源(CO2,バイオマス)を有用化学品に変換するFischer-Tropsch(FT)合成1),CO2+水素化2),CH4とCO2の改質反応(DRM,Dry Reforming of Methane)3)に注目が集まっている。これらの技術は古くから研究されてきたが,従来の巨大プラントでは莫大な運転コストが必要である4)。また,石油,化学,薬品合成工業では高温・高圧型の大型プラントによる大量生産が一般的な製造プロセスであり,巨大な金属反応管内に大量の触媒粒子が充填された大型触媒反応器がその心臓部となる。これらプラントの規模および設備投資額は極めて大きく,1基当たり1千億円を超えるものもあり,触媒コストも莫大な金額となる。また,海洋や陸上に偏在する有用資源を採掘しその場で活用する際には洋上・車上・船上プラントが必要となるが,これらの場所では使用できる空間とエネルギーが限られているため,従来の大型プラントが設置できない問題がある。このように,製造プラントの小型化・省エネ化・低コスト化に向けたプロセス革新が合成工業における今後の大きな課題となっている。本稿では,それらの...
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