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量子ドットやカーボンドットなどの蛍光ナノ粒子を用いた疾患のイメージングや光治療,センシングなどが,盛んに研究されている。これらの応用では従来,蛍光ナノ粒子に励起光を照射することで,蛍光などの光機能を発現してきた。これに対して近年,放射性同位体(RI)を用いて励起光フリーでこれらの光機能を発現させる試みが注目を集めている。医療分野において,RIは画像診断などの用途で幅広く用いられており,崩壊の過程で放出された陽電子を検出することでイメージングをおこなうPositron Emission Tomography(PET)が代表例として挙げられる。これに加え,RIが放出した荷電粒子(α線やβ線)が光速を超えて運動する時,Cerenkov光と呼ばれる光を放出することが知られている。原子力発電所の燃料プールが青白く見えるのは,このCerenkov光によるものである。RIと蛍光物質が近接している時,RIのCerenkov放射エネルギーが蛍光物質に移動して,外場による励起がない状態でも,自発的に蛍光が発現する。この現象はCerenkov Radiation Energy Transfer(CRET)と呼ばれる。そこで,蛍光ナ...
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