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2022 Vol.86 No.8 特集

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特集 顕微質量分析装置の原理と薬物動態を中心とした生体試料への応用

特集 硬X線を用いた光電子分光による純 Fe板上 Cr2O3膜の化学結合状態分析

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特集

化学工学に貢献する先端計測
X線光子相関分光法を用いた高分子ダイナミクスの評価

 高分子材料は,プラスチックに代表される硬質材料から,ゴムやゲルのような柔軟性を特徴とするものまで幅広く存在し,その動的物性は,構造や環境によって大きく変化する。その動的物性を理解し,精密に制御するには分子スケールのダイナミクスを幅広い時間スケールで評価することが極めて重要である。ここで紹介するX線光子相関分光法(X-ray photon correlation spectroscopy,XPCS)は,そうしたダイナミクスを計測する有力な手法の1つである1)。X線散乱手法を用いる利点は,微視性,透過性,非接触性などが挙げられるが,高分子材料のような階層構造を持つ系においては,空間依存の情報を取得できることも大きな有意性を持つ。すなわち,散乱X線を角度依存で検出することで,様々な空間スケールでの情報を得ることができる。  また,ダイナミクス計測では運動の速さが注目されがちだが,その均一性(不均一性)も重要な要素である。XPCSでは平均的なダイナミクスだけでなく,刻々と変化するダイナミクスを実時間スケールで評価することも可能である。以下で,XPCSの概要と応用例を紹介する。 ...

星野 大樹
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星野 大樹

Study of Polymer Dynamics Using X-ray Photon Correlation Spectroscopy

Taiki HOSHINO

  • 2009年 京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻物理学第一分野博士課程修了

  • (国研)理化学研究所 放射光科学研究センター 専任研究員

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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