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超臨界流体とは一般的に臨界点以上の温度,圧力の流体と定義される。臨界点以上では気液界面が消失して緩やかに液相から超臨界状態もしくは気相から超臨界状態となる。温度,圧力条件を変化させることで液相に近い状態から気相に近い状態まで連続的に変化させることができることから溶媒や冷媒としての利用が急速に進んでいる。例えば,水の臨界点は647.069 K,22.064 MPa1)であり,二酸化炭素であれば304.1282 K,7.3773 MPa2)である。臨界点近傍では定圧比熱や密度などの熱物性値が急激に変化することが知られている。図1に臨界圧条件における水の定圧比熱および密度をREFPROP3)および理想気体の状態方程式を用いて算出した値を示す。それぞれ定圧比熱や密度は臨界温度近傍で急激に変化しており,理想気体の仮定は臨界点近傍では大きな乖離が生じることを示している。 ...
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