※ 検索ワードを区切るスペースは半角でお願いします。
様々な分野でデジタルトランスフォーメーション(DX)が叫ばれる中,データを活用しようとする機運が益々高まっている。筆者がプロセスデータ解析と平行して取り組んでいる医療分野も例外ではない。2014年に薬事法が改正され,新たに施行された医薬品医療機器等法(薬機法)では単体のソフトウェアも医療機器として認められることになった。これをプログラム医療機器(SaMD:Software as a Medical Device)と呼び,デジタル技術を利活用して診断や治療を支援するソフトウェアを指す。SaMDにも様々な種類があるが,例えば臨床データや検診データから学習させた人工知能(AI)を使った診断支援ソフトウェアや治療用アプリなどが該当し,今後はAIを活用したSaMDが医療現場に次々と導入されることだろう。 翻って,筆者の元々の専門分野であるプロセスシステム工学では,DXが叫ばれる以前から,データの利活用が進んでいた。例えば,プロセスデータを活用したソフトセンサー開発や異常検知・診断システム,操業条件最適化などが該当する。このために統計学や多変量解析,機械学習が利用されてきたことは周知の通りである1)。 一見すると,医...
お気に入りから削除しますか?