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近年,スマートフォンやその他の各種モバイル端末等では更なる大容量データの高速処理への要求が加速的に進んでいる。一般に,周波数が高くなると伝送損失は増大するため,回路基板材料には高周波帯域における伝送損失の更なる低減が求められている。このようなニーズにタイムリーに対応するために,当社ではフレキシブル回路基板材料に使用されるポリイミドを対象に,マテリアルズインフォマティクス(MI)を活用した10 GHz以上の高周波帯域での低誘電化の検討を実施している。このMIシステムでは,ポリマーの構造を分子の特徴を表す指標となる記述子と呼ばれる一次元データに変換し,これと計算で求めた誘電率等の検討したい材料特性とを紐づけたデータ群を予め用意しておき,機械学習にてそれぞれの一次元データ化されたポリマー構造と材料特性との関係を関数化したものを用いて新たなポリマー構造の材料特性を短時間で予測することが可能となる。また,所望の特性を持つポリマー構造を提案するための最適構造探索や複数の材料特性を両立させてトータルバランスを向上させる検討,材料特性に影響を及ぼす支配因子の解析といった逆解析的な活用も可能となる。 ...
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