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近年の化粧品業界は,OEMメーカーの成長や異分野産業からの業界参入により,製品価値や搭載技術のコモディティ化が進み,各社が差別化競争でしのぎを削っている。これに伴い,製品ライフサイクルは一層短縮化し,複雑化・多機能化するハイプレステージ製品であっても,例外なく短期開発が求められるようになった。 その一方で,化粧品開発の現場では,開発担当者の長年の経験や勘に基づく原料や製法の選定,サンプル品の作製と評価を繰り返すトライ&エラー的検討に終始しており,従来型のモノづくりでは市場変化の早さに追従できなくなってしまうリスクが高まっている。これまでは,そうした状況を人手を確保することで解消してきたが,我が国の生産年齢人口比は1995年をピークに減少の一途を辿っており,持続可能な解決策にはなり得ない1)。 そうした現状を踏まえ,我々はこれまで蓄積してきたデータを十二分に活用して品質設計の確度を高めることで,少ない人員でも短い時間で,精度高く化粧品を設計するための方策を様々検討してきた。その1つとして,化粧品の処方情報を入力することで,化粧品製剤の感触を予測することができる支援ツール(感触予測AI)の開発が挙げられる(図...
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