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2023 Vol.87 No.8 特集

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特集 食品製造現場におけるセンシング技術やAIの活用事例と未来展望

連載 化学工学研究者のための特許入門(第2回)

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特集

食のイノベーションに資する化学工学
消化・吸収を制御した「未来の食」創生のための新たな食品消化の評価技術

 我が国は2007年に超高齢社会(厚生労働省による定義:65歳以上の高齢者の割合が人口の21%を超えた社会)へ突入し1),10年以上が経過している。国内における高齢者向け食品の市場規模は1,000億円を突破し,潜在的な市場規模はその数倍以上と言われている2)。行政においても例えば農林水産省では,「スマイルケア食」として,咀嚼(そしゃく:嚙み砕くこと)・嚥下(えんげ:飲み下すこと)の観点から高齢者食品を分類し認定する取組みが始まっている3)。それらを踏まえ,食品産業の未来に向けた付加価値として,著者は嚥下の先である胃小腸での消化に着目している。  食品はまず口腔内で咀嚼により微細化され,唾液と混合されて食塊(しょっかい)となる(図1)。胃に送達された食塊は更に微細化されると共に,胃液と混合されて糜粥(びじゅく)となり,小腸へ排出される。糜粥は小腸にて更に消化を受ける。消化液中に放出された親水性の栄養成分は可溶化し,小腸壁から体内へ吸収される。疎水性の栄養成分は消化液中に放出後,胆汁によりミセル化した上で同様に吸収される。このプロセスは,化学工学の視点で見れば,粉砕,混合,反応,分離等の単位操作の集合と考えることが...

神津 博幸
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神津 博幸

Novel Evaluation Technology of Food Digestion for Creation of “Food of the Future” by Controlling Digestion and Absorption

Hiroyuki KOZU(正会員)

  • 2015年 筑波大学大学院生命環境科学研究科生物機能科学専攻博士後期課程修了 博士(生物工学)

  • (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門 主任研究員

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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