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初めに,「学生会員の声」の執筆の機会をいただきましたことに対して編集委員会の皆様に感謝申し上げます。ここでは,私語りで恐縮ですが,私が化学工学の道に進んだ経緯と現在に至るまでを書きたいと思います。 私は小学校からの環境教育の影響なのか,将来は環境問題を解決する研究者・技術者になることを漠然と夢見ていました。高校に入学すると化学が世の中で幅広く役に立っていることを知り,特にあらゆる製品の上流である化学産業で活躍する技術者になりたいと思うようになりました。当時,大学卒業後は技術者として現場から環境問題の対策について取り組みたいと考えていたことから,実社会に近い化学として化学工学の存在を知り,広島大学の化学工学課程に進学しました。しかし,大学での学びの中で,研究開発から量産化に至るまで非常に長い時間がかかっていることや,実用化可能性の高い大学の研究成果が十分に活用されていないことを知り,大学での研究開発と実用化の間には大きなギャップがあると感じました。そこで私は,革新的な技術はあっても実用化に結び付かなければ,持続可能で豊かな社会は実現しないと考え,大学の研究開発と実用化のギャップを埋めるような研究者になりたいと...
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