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生活者参加型として日本初となる使用済みのPTP(Press Through Packaging)シートを回収・リサイクルする「おくすりシート リサイクルプログラム」の実証実験が2022年10月より横浜市で開始され,循環型社会へ向けた取り組みが始まっている。医薬品を包装するPTPシートは安価で,湿気やにおい,光などの刺激から薬を保護しており,他の医薬品包装に比べて使いやすい。近年におけるPTPシートの使用頻度の増加により,日本国内では年間13,000 tものPTPシートが生産されているが1),大半の使用済みPTPシートは焼却処分されている。このPTPシートは,プラスチックとアルミ箔に分離回収することで資源として再利用することができる。そこで本稿では,PTPシートの構造および,プラスチック層・アルミ箔層の分離技術を紹介する。 PTPシートの基本構成は,容器フィルム,ヒートシールコーティング,蓋材,および印刷インキの4要素から構成されている(図1)。容器フィルムは,一般的にポリ塩化ビニル(PVC),ポリプロピレン(PP),ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックでできている。PVCやPP,ポリスチレ...
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