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2019年11月に原因不明のウイルス性肺炎が確認され,新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染とその感染症(COVID-19)の拡大が問題として顕在化してから1年8ヶ月が経過した。その間,国内外複数企業がワクチン等の開発を開始し,2020年12月2日に英国にて,SARS-CoV-2に対するmRNAワクチンが世界で初めて承認された。医薬品の開発開始から承認までの期間としては,極めて短期間で承認に至った例であり,産官の連携による強力なイニシアチブの成果である。しかし,他の産業から見ると,1年間での市場供給開始でも遅く映るかも知れない。本稿では医薬品開発に必要な期間について概説する。また,新型コロナウイルスワクチンのように極めて短期間で開発される医薬品については特に留意すべきであると考えられる,医薬品の安定供給に関わる課題について説明する。なお本稿の一部の内容は,日本,米国,欧州等のグローバル視点から一般化しているため,本邦の法規制に準じた用語を用いていない箇所があることに留意いただきたい。 ...
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