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晶析は一般的な化学物質から特殊な化学物質まで,幅広い産業で利用される分離技術である。医薬品有効成分(API)に関して言えば,90%以上が結晶性製品として合成されること1)から,製薬業界では特に重要な役割を果たしている。これまでの結晶産業は,製品開発から生産スケールに至る過程を迅速におこなうことが優先されてきた。そのため,現在でもラボ実験に始まる回分式プロセスが生産に多く採用されている。しかし,近年,効率や経済性を高めることのみならず,省エネルギー性や廃棄物削減,環境調和等を考慮した持続可能なプロセス開発に対する関心が高まってきている。その中で「Batch to Continuous」,つまり「回分式から連続式プロセスへの転換」はこれらの実現への有力な技術の1つとして注目されている2)。 本稿では,医薬品製造において大きな課題の1つである晶析プロセスの連続化について解説すると共に,著者らの連続晶析に関する研究成果を紹介する。 ...
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