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高等教育委員会（以下，本委員会）では，高等教育機関（大学，工業高等専門学校など）における化学工学教育の実態の把握や改善に資するための各種活動をおこなっている。近年では高等教育機関において「化学工学」の名の学科が減っており，化学工学のカリキュラムを組むことが困難なケースが見られること，化学工学会の会員数も減少していることが課題として挙がっている現状である。今後学会としての価値，そして化学工学教育の場としての学会の立ち位置も重要となってくる。 化学工学は実学的要素が強いため，今なお産業界への貢献が大きな活動の一つであり，特に企業会員にとって，企業で活躍できる人材育成としての高等教育機関での化学工学教育，化学工学会（以下，本会）としての化学工学教育は，変わらず学会の価値として認識されていると考える。 本委員会では，2017年度より議論を開始し，化学工学教育は如何にあるべきかの意識調査アンケートを企業にお勤めの方を対象に実施することとし，2020年8月～9月に373名もの企業にお勤めの方の貴重な回答をいただき，現状の分析をおこなった。 ...
Online ISSN : 2435-2292
Print ISSN : 0375-9253
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