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私は現在,化学工学系の研究室で水素化マグネシウムを用いた水素貯蔵タンクの構造設計を研究しています。私は学部1年生の時に応用化学科に入るまで化学工学という学問の存在を知りませんでした。中学高校の授業でおこなった化学実験が楽しく化学に興味を持っていたため化学科に入学しましたが,化学よりも物理や数学を得意にしていました。大学での化学の内容が難しくなる中で,式や計算を多く扱う化学工学の講義は私にとって馴染みやすく興味を持つようになりました。更に,環境問題解決に関連した研究をおこないたいと考えていたため,化学工学系の研究室の中でもエネルギー技術を扱う現在の研究室で水素エネルギーに関する研究をおこなうことに決めました。このような経緯で化学工学の考え方を中心に日々研究をおこなっています。 ここでは研究活動を通して考えていることを化学工学の特徴的な無次元数に注目し,私のこれまでの研究と結びつけて書いていきたいと思います。無次元数はスケールアップを考える上で重要な概念であり,代表的なレイノルズ数は化学工学の講義でも頻繁に出てきました。基礎方程式を数学的に解く中で出てくる無次元数に対して,化学工学では二つの要素の大小関係といっ...
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