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化学プラントも含む様々な社会インフラの高経年劣化が深刻化しており,既設の装置・設備を如何に維持管理するかが,技術者・研究者にとって益々重要且つ共通の分野横断的課題となっている。更に近年ではカーボンニュートラルなど環境問題への厳しい対応が求められる中,腐食損失を低減することは社会経済的及び地球環境的にも大変望ましいことであり,次世代のために我々がその道筋や効果的な対策技術を見出していく役割を果たすべきものと考えられる。さて,腐食現象は,様々な要因が絡み合った極めて複雑な現象であると共に,長い年月(数年のこともあれば,数十年に及ぶこともある)をかけて進行し,その速度も一定速度とは一概に言えないため(環境の変化やプラントであれば運転条件の変化など),最終的な結果として現れる個々の腐食(トラブル・事故)事例の発生メカニズムを推し量ることは非常に難しい。しかしながら,複雑に絡み合った腐食要因を解きほぐして予防保全などに資する知見・情報を抽出するためには,まずは腐食現象の基礎を十分理解し,分析をおこなうことが極めて重要と言える。現在では,腐食・防食に関わる様々な良書1-3)や解説4-7)が数多く存在するので,それらを参照...
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