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日本の大型の化学プラントの多くは,建設以来40年を超えて運転され高経年化が進展しつつあり,合わせて,厳しい世界規模での競争にも晒されている。また,今後日本の労働人口の減少が想定されている。そのような状況の中,設備信頼性を維持しつつ合理的な設備管理をおこなうことが,各社共通のテーマである。 このため,各社で協調できる領域については,各社の設備データを共有し,それを基に設備管理の有用なノウハウを構築し,それを共同で活用して合理的な設備管理をおこなうことが必要と考えられる。また,この過程で,DX技術を活用することが,有用と考えられる。 以上の課題,技術動向の認識を受け,賛同する化学会社各社より共通性の高く,保安上も重要な損傷形態である保温材下腐食(Corrosion Under Insulation,以下CUIと略す)に関する検査結果を含む設備情報を収集し,それを基にCUIによる破損発生可能性の予測モデル開発をおこなっている。合わせて,そのモデルをソフト化してプラットフォームを介して化学会社に公開し,その精度や適用効果の検証をおこなっている。本稿では,それらの概要を紹介する。 ...
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