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カーボンニュートラル(CN)が実現した時,化石由来炭素を一切使用しないと仮定すると,化学産業における炭素源は大きくリサイクル由来,バイオマス由来,空気からのCO2分離回収由来,などに限られていく1)。ここで,バイオマス由来炭素は,一定の制限のある中2),エタノール等に変換したり3),廃棄物系バイオマスなどと混合させたり4)しながら活用することにより,脱化石資源化の効果があることが分かってきている。また,農林業への経済波及的影響があり5),当該地域においては植物から得られる資源を最大限活用することが,新しい社会経済の構築に向けて有効と言える。ただし,量として化成品原料に対する需要を満たすには,入手可能なバイオマス資源は現時点で十分な量が存在しておらず2),農林業由来のバイオマスの獲得量を増加できる農工横断型の技術・システムの開発5)か,リサイクル由来炭素の活用量を増加させ,高品質化させることが,化成品需要を満たすためには不可欠とされている1)。 本稿においては,バイオマス資源由来で生産されるバイオマスプラスチック(以下,バイオプラ)に関し,ライフサイクル思考に基づく議論をおこなう。化成品の原料としては,単独で...
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