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SDGsやカーボンニュートラル(CN)などの社会背景の中,2050年二酸化炭素排出量実質ゼロに取り組むことを表明した自治体数は2023年3月末時点で934に上る1)が,目標達成に向けた具体的な技術導入の計画立案や推進に苦慮している地域が多い。再生可能エネルギー(再エネ)やバイオマス由来の物質生産など,新規技術を組み合わせた地域変革に向けては,その地域特性に合った技術候補の探索,導入効果の事前評価,導入案の決定,といったプロセスが必要になるが,多くの情報と高い専門性を要し,人材も不足している。また,技術を探したい地域側と普及させたい開発者側の間には深い情報ギャップがある。一方で,これらの多くの課題はデータや情報の側面からサポートが可能であり,俯瞰的な視点から技術をモデル化,統合してシステムを設計する,という化学工学的なアプローチが効果的と考えられる。本稿では,データ活用やシミュレーションによる地域への技術の社会実装の加速を目指して開発している情報基盤について,具体的な事例も交えながら紹介する。 ...
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