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2024 Vol.88 No.1 特集

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特集 微粒子分散液の乾燥の粒子スケールシミュレーション:粒子膜の構造形成と物性の解析

特集 乾燥シミュレーションによる水系インクジェット印刷装置の設計

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特集

塗布・乾燥技術の基礎と応用
グラビア塗布の概要およびトピックス紹介

 グラビア塗布は,乾燥前のwet塗布膜厚1μm以下から数10μmの比較的薄い液膜を基材上へ塗布可能な技術として,広く用いられており,セルと呼ばれる凹みと土手と呼ばれるセル間の平坦部を設けたグラビアロールを用いる塗布方式であり,印刷においては凹版印刷と呼ばれる。セルは,ロール表面に対しローレット(転造彫刻),エッチング,またはダイレクトレーザー照射によって形成される。グラビアセルの形成方法等ついては,過去に『最近の化学工学60』1)『最近の化学工学68』2)にて紹介しているため詳細はこちらを参照願う。  この塗布方式は,セル内に塗布液を過剰充填する「充填プロセス」,余剰塗布液をドクターブレードと呼ばれるブレードで掻き取る「ドクタリングプロセス」,セルを基材へ接触させ転写させる「転写プロセス」の3つのプロセスが繰り返されることで塗布される(図1)。転写プロセスは更にダイレクト方式,オフセット方式,キス方式に分けられ,ロールと基材の回転方向によってそれぞれ正転・逆転の各操作がある(図2)。    これらの塗布方式は,食品包装材料からディスプレイや電池部材の高機能材料まで幅広く用いられ,食品包装等において...

三浦 秀宣

三浦 秀宣

Overview and Topic Introduction of Gravure Coating

Hidenobu MIURA(正会員)

  • 2017年 九州工業大学大学院博士後期課程単位取得済み退学

  • 富士機械工業(株)設計部塗工技術課 課長

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Online ISSN : 2435-2292

Print ISSN : 0375-9253

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