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ペプチドとは,2個以上のアミノ酸のペプチド結合によってできた化合物の総称である。結合しているアミノ酸の数によって,ジペプチド(2個),トリペプチド(3個),オリゴペプチド(数個〜十数個),ポリペプチド(多数)などと区別される。一般にアミノ酸が50個以上結合したものをタンパク質と呼び,50個未満のものはペプチドと呼ばれる。ペプチドは,生体内でホルモンとして作用するものが多数知られており,副作用の少ない理想的な医薬品と考えられ,機能を持つペプチド本体やミミック(模倣物)がペプチド医薬品として実用化されている。 医薬品を分子量により分類すると,低分子,中分子および高分子医薬の大きく3種類に分かれる。その中でも,従来から一般に使用される医薬品は低分子の化合物が多い。抗体医薬やワクチンなどのバイオ医薬品は分子量が大きく,高分子医薬品に分類され,医薬品売上に占める割合は年々,増加している。近年は,ペプチド医薬品と核酸医薬品が“中分子医薬品”と定義され,ペプチド医薬品は,化学合成により低コストで高品質に大量生産が可能なことや,低分子よりも複雑な構造の治療標的を識別できる優れた特徴を持っている。更に合成が容易なことから,D...
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