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この度はこのような執筆の機会をいただきまして誠にありがとうございます。本稿を執筆するにあたって,私が今の道を歩むことになったきっかけについて思い返してみました。 私が理系を,特に化学について詳しく学びたいと思ったきっかけとなったのは高校時代に参加したSSH講座です。SSH講座とは文部科学省より指定を受けた学校に対して科学技術振興機構(JST)が活動推進に必要な支援を実施することで開催される実習のことです。この制度を利用して私は高校1年次に近隣の大学での薬剤合成のコースに参加しました。実際に大学の設備を借りて実験をおこなうことで,理系大学生の日常や,その先の技術者として働くイメージが明確化されました。また,この講座を通して人の役に立つものを生み出すことの楽しさを体感したことを覚えています。 そこで,専門的な知識を身に付けようと理系の単科大学である東京理科大学に進学を決めました。理科大は実力主義を掲げており,その校風を魅力に感じました。また,専攻である工業化学科は,1年次から実験の回数が多く,技術者として不可欠な実技的なスキルを身に付けることができます。さらに,化学分野について有機化学や物理化学,化学工学とい...
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